精密機器・精密機械の出現と文明レベルの変化
精密機械ってどんなもの?
現代において精密機械として真っ先に挙げられるものはスマートフォンに代表される通信機器ですが、生活の中に限定しても精密機械は様々な場面で活躍しており、テレビや各種映像プレイヤーのような映像機器から音楽プレイヤー・スピーカーをはじめとした音響機器、果ては炊飯器や冷蔵庫、電子レンジのような生活に欠かせない白物家電まで、精密機械に類され、スマートフォンに次いで精密機械として挙げられるパソコンも、もちろん精密機械です。
要は緻密な構造を持つ機械仕掛けの装置は基本的に精密機械であり、時計やカメラといった製品などはアナログだったころからデジタル化された現代に至るまで、変わらず精密機械であり続けていることから、アナログ・デジタルに関係なく精密機械は精密機械装置の総称であると言えます。
精密機器と精密機械の違い
精密機器は精密機械と似たような場面で似たような使い方をされるため、混同されやすい語ではあるものの厳密には異なり、人力以外の動力を持つものが機械とされ、人力を要する道具が機器とされることから、独自の動力を有する精密な機械仕掛けの装置が精密機械で、人に作動されることを前提とした精密な機械仕掛けの装置が精密機器ということになるでしょうか。
精密機器と精密機械の相違に可能な限り簡易に触れてはみましたが、少々ややこしいので、更に細かいニュアンスを無視して大意をまとめるなら、人力を必要としない全自動の工業機械などは精密な機械装置が精密機械に当たり、人によって作動されることを前提にした測定用の専門機器などは精密な機械装置が精密機器に当たるのです。